日本が国際捕鯨委員会(IWC)から脱退し、31年ぶりに商業捕鯨を再開してから7月1日で1年がたつ。極めて異例の強硬策に打って出たが、若者の鯨肉離れで国内の「鯨食文化」復活は遠く、成果は見えにくい。新型コロナウイルス感染症も逆風だが、政府は将来的な捕獲枠拡大を視野に入れる。反捕鯨国からの批判が再燃する懸念は拭えず、国際協調路線に影を落とした政策判断の妥当性が改めて問われる。
IWCは新型コロナ感染防止のため、今年9月に開催する予定だった総会を1年延期。日本は投票権を持たないオブザーバーとして関与を続ける方針だが、反捕鯨国との溝は埋まっていない。
刘冰 译